登山中、よくお会いするお地蔵様。お地蔵さまって神様?修行中のお坊さん?子供の神様?よくよく考えてみるとあまり知りませんでした。
仏様は、如来.菩薩.明王.天の4つに分けられます
如来 (釈迦如来、大日如来、阿弥陀如来、薬師如来) |
悟りを開いた仏様、お釈迦様として知られている |
菩薩 (観世音菩薩、地蔵菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩、弥勒菩薩) |
如来になる為、修行中の仏様 |
明王 (不動明王、愛染明王、降三世明王、大威徳明王) |
如来が悪を懲らしめる為、恐ろしい姿に化身した姿 |
天(持国天、増長天、広目天 多聞天) | この世を構成する六道にいる仏様(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天) |
お地蔵さまは正式には「地蔵菩薩」といいます。釈迦如来が入滅して、次の仏となる弥勒菩薩が悟りを開き、如来となって人々を救済するのは、56億7千年後と言われています。
その間、如来に代わって人々を救済してくださるのが、地蔵菩薩なのです。その活躍はまるで8つの頭を持ち、6本の腕を持つかのようであり(八面六臂の語源)様々な人の深い苦しみを、お地蔵様は身代わりになって受け止めて下さるとも言われています。
ある時は安産を見守る「子安地蔵」、ある時は人の苦しみを引き受けて下さる「身代わり地蔵」、時には、悪霊や疫病など悪いものが入って来ないように、峠や入口の境界を守っておられたりと、我々の暮らしに密に接しています。
長寿息災、五穀豊穣、また子供を守ってくださる仏様としても知られており、賽の河原で石を積む子供に、手を差し伸べるのも地蔵菩薩です。
お地蔵様のよだれかけ
お地蔵さまには、よく「赤いよだれかけ」がかけてあったりします。これは子供を守る仏様に、「我が子が健康に育つように」と、よだれかけを奉納するのだそうです。
時には頭にかぶせる頭巾を奉納されることもあります。よだれかけや頭巾の色は決まって赤色で、赤色には魔よけの意味合いがあったり、「赤ちゃんの赤色」だという説や、還暦でもお馴染みの「長生きの赤色」という理由からだそうです。